編集長Hです。
現在編集部では6月発売予定の2nd ISSUEの仕込み真っ最中。
何をテーマにするかはまだまだヒミツですが、乞うご期待、ということで。
さて今回のブログでは「編集」というオシゴトのことを僭越ながら綴ってみようかと。
『我々編集者はなんの才能もない人間なんです。だから、いろんな才能ある人の力を借りる』
個人的にリスペクトしている編集者の方の言葉なのですが、その通りだと思います。
写真が撮れるわけでもない、イラストが描けるわけでもない、レシピを考案できるわけでもない、
エディトリアルデザインができるわけでもない。
我々編集者にできることは、才能ある方々のお力を借りて、編んで結んで
頭の中に描いた「絵」に可能な限り近づけることなんです。
でも、脳内の「絵」を、スタッフの方々の頭にそのままテレパシーのように伝えることなんてできません。
そんな魔法はありません。
だから、不器用な手を使って頭の中の絵を紙に描きます。
コンテ、ってやつですね。
ちなみにこれ、1st ISSUEの「購買パン物語」
の取材撮影前の「絵」です。
頭の中にあったのを取り出した「絵」。
本当は、この頭をパカっと開いて「絵」を取り出し、両の掌に乗せて差し出したいくらい。
「これこれ、ほら、こんな感じなんです。わかります?」
でもそんなことはできません残念ながら。だからコンテを描きます。
で、これを元にして完成したページがこれです。
幾つもの力を集めて編んだ結果、
自分の頭の中にあったしょぼい「絵」が
素晴らしいページになるんです。
感動。
他のページも同じです。集めて集めて集めて編んで編んで編んで、一冊の本ができあがります。
何色の糸を、どんな太さの針に通し、如何様に編もうかと考えています。
我々には持ち得ない、写真を撮る、イラストを描く、デザインをする、レシピを生み出す、
特別な才能を縦横無尽に発揮できるスタッフの方々の、大いなる魔法のおかげで。